好きの理由「ポムナル」が、早くも折り返し地点を通過した…。残りあと8回である。各回とも、とても重みがあるため、ストーリーがそう進んでないように見えても、見逃してしまうと、 登場人物の行動の意味がイマひとつわからなくなってしまう傾向がある。 …と、いつになく マジメな私…。 それが、このドラマの良さをいわずとも語っているな。 このドラマは、ある意味わかりやすいドラマである。 「なぜ、この人はあの人が好きなのか」をはっきりと教えてくれるんである。 ウノ=大沢たかお先生は、チョンウン=ノリピーをお母さんと重ねて見ていたのである。 たぶんこれはウノ自身、事故で記憶を失う前には気づいていなかったことだろう。 記憶喪失になり、彼女であるチョンウンが目の前に現れても 何も思い出せない。 なのに、彼女を見ると「胸が痛くて涙が出る」という その「感情」の理由を考えているうちに、 ウノはその愛の理由を探し出したのである。 そうよねぇ~、 好きに理由はないっていうけど、実はあるのよね。 でもあまりに自分の心の奥深くに理由があって思いつかないっ ていうのが真実。 でも、このドラマでは、それを記憶喪失を通して探り出していくわけだ。 だから、異母弟であり、チョンウンを愛するウンソプに 「自分の母親を弟に譲れないように、チョンウンを弟に譲れない、 事故で亡くなった母をまた失う気がするから渡せない」 というセリフにも真実味と重さがでてきて う~ん、納得とうなずいてしまう。 一方、ウンソプ=竹野内豊・たくみ先生は、 ふとあることから知り合い、同居し始めたお水のお姉ちゃんが 自分の母親を連想させる存在であることに気づくのね。 自分のトラウマの原因である実母、そしてトラウマから脱する きっかけになったのは愛するチョンウン。 でも自分の側にいるのは「母」を思い出させる女。 そして、このオネエちゃんの「母親を思わせる行い」を殴ってやめさせたことで、ウンソプはこの女に愛されてしまう…という皮肉というか、せつない現実。 そして、ジョンウンは、ウノを愛しながらも、ウンソプの激愛に いつしか心が揺れ始め、ウンソプを突き放した後、自分でも理由のわからない涙を流すのであるが、 「すまないから涙が流れるんだ」と一人でつぶやくチョンウン。 そのセリフからウンソプに揺れる自分の心を落ち着かせようとしているのがわかるのね。 ダメだと言う理性が言わせる言葉と、正直な自分の気持ちから 流れる涙。そのあたりはウノの「チョンウンを思い出せないけど、 心が痛くて涙が出る」という状況と対比して見えたりなんかして。 まるで、 心療内科の先生になった気分。(違うか…) それよりもチョインソン君とコヒョンジョンの キスシーンよっ! 最初、抵抗していたチョンウンだったけど、途中から脱力状態になっていましたね。そして終わったあとは、呆然として走り去りますが…あのコヒョンジョンの表情がやけになまなましかった 。「キスして頭がぼーっとしてしまいました」って 顔に書いてあった。 先週の、「台所でお米をとぐチョンウンをウンソプ後ろから抱きしめる」でもその兆候がありましたが…。 なんだかすごくリアルで、自分がそういうシーンに遭遇したみたいに感じるのよっ。 チョインソンにはまった私としては 非常によろしい~(笑) え~、何がナンだかわからなくなりましたが(笑) 他にもたくさんの「ネタふりとオチ」、「伏線の行く先」などが うまくリンクされていて、 とくかく 非常に、非常によろしい~っ!! あ、でも発見したのよ。突っ込み所。ついに…(笑) 先週の放送で、意識を失って倒れたウノをウンソプがおぶって 病院に連れて行くシーンがあったんだけど、 イスンシン将軍の像がチョインソン君の右肩から見え、 バックにはチョソンイルボの大型スクリーンが見えた。 つまり、チョインソン君は、チジニ兄を背負って 景福宮に向かっていたと思われる。 できるだけバックが見えないように配慮した映し方だったと 思うのであるが、あの像が映ったらアウトだよね~。 ま、病院は京畿道にあるイルサン病院だから…仕方ないか |